いつの時代でも、商売やって儲けるっていうことは大変なものでして、商売は儲けるよりも続けるほうが、もっと難しいと言われてまして・・・
儲けるといっても、今はやりのマネーゲームではありません。商売というのは、売り手よし・買い手よし・世間よしの三方よしでなければ長続きできません。
「もう会社が潰れそうだ!」「一生懸命やればやるほど経営が大変になる!」「資金繰りのことを考えると夜も眠れない!」
こんな経験をしたことがある中小企業の社長さんは、さぞかし多いことと思います。実は、わたしもその一人でした。
25歳の時に小売業の会社を起こしまして、いや、会社といっても吹けば飛ぶような小さな会社でしたが・・・商売をやれば金儲けができると思って始めた物の、経営のことは「け」の字も知らないありさまで、決算書なんて難しくてわけが分かりませんでした。ただ頑張ってたくさん売れば儲かるとばかり思っていました。だからガムシャラに働きました。ガムシャラに働きさえすれば自分の会社が良くなると思って・・・
でも、ふたを開けてみるといつも赤字。金はしだいに底をつき、そのうちに毎月の支払が大変になっていきました。困り果てて銀行に借金を頼みにいっても、やれ担保がない、実績がないと、けんもほろろに断られ、挙句の果てには社長とはいいながら女房の失業保険で食わしてもらう始末で・・・「何が悪くて儲からないのか」「何が原因でお金が足りなくなるのか」その頃はサッパリわかりませんでした。今では、経営コンサルタントなんて生意気な仕事をしていますが、その頃の苦い経験が、こやしになっているかもしれません。小さな会社の経営に合わせた、実践的で、わかりやすいコンサルティングがわたしの真骨頂です。